パリッとおいしいおつまみピザ
餃子の皮のひと口ピザ
家庭でピザを作ろうと思うと大変ですが、餃子の皮を使ったひと口ピザなら、とても簡単に作れます。好みの具材を餃子の皮にのせ、あとはオーブントースターで焼くだけです。今回はビールによく合う、うまみとコクのある「明太しらす」「納豆」「ブルーチーズ」を具材に選んでみました。そして選んだビールは、ライムのほのかな甘みと爽やかさが特徴のフルーツビール「アミーゴ」。スパイシーなメキシコ料理などと相性のいいビールですが、チーズのコクと酸味にもマッチする味わいです。フルーツビールといっても、甘すぎないすっきりとした飲み口なので、ピザもビールもついつい進んでしまいます。

材 料
(2人分)
餃子の皮…12枚
明太子(ほぐし)…大さじ2
しらす…大さじ2
ブルーチーズ…大さじ2
納豆…1パック
シュレッドチーズ…50g
オリーブオイル…適量
つくりかた
- 「明太しらす」「納豆」「ブルーチーズ」、3種類のピザを各4枚作ります。餃子の皮1枚に対し、各具材を大さじ1/2ずつのせます。「明太しらす」は、明太子を塗ったあとにしらすを載せます。
- 1の「ブルーチーズ」以外に、シュレッドチーズ大さじ1/2をのせます。
- 2をオーブントースターで5~6分焼けば完成。お好みでオリーブオイルをかけると風味がより豊かになります。
小さなスキレットで焼く春の彩り
菜の花と新ジャガのキッシュ
春の訪れとともに店頭で見かけるようになる「菜の花」。ほんのりと甘くてほろ苦い味わいは、まさに早春の若葉を思わせます。そして、春と聞いて思い出す食材がもうひとつ。それは「新ジャガ」です。皮がとても薄いので、むかずに丸ごと食べられるのも、新ジャガならではです。そんな春が旬の食材を使って作るのは「菜の花と新ジャガのキッシュ」。ベースとなる生地に冷凍パイシートを使って、簡単に仕上げてみました。そして今回選んだドリンクは、オーガニックのリンゴ果汁で作られた「サミエルスミス オーガニック サイダー」。透明感のあるスッキリとした飲み口の辛口サイダーは、甘くてほろ苦い春の味わいと非常によく合います。

材 料
(20cmスキレット:2人分)
冷凍パイシート…1枚
菜の花…1/3束
新ジャガイモ…1/2個
ベーコン…60g
シュレッドチーズ…30g
塩…少々
コショウ…少々
オリーブオイル…大さじ1
【A】
卵…1個
牛乳…50ml
生クリーム…50ml
塩…少々
コショウ…少々
つくりかた
- 室温で解凍した冷凍パイシートをスキレットの大きさに伸ばし、全体に敷いてフォークで穴を開けます。
- 菜の花を30秒ほど塩ゆでしてザルに上げ、冷めたら水気を絞って長さ2cmほどに切ります。
- 新ジャガイモは皮をむかずに幅5mmほどの半月切りに、ベーコンは幅5mmほどの拍子木切りにし、オリーブオイルを熱したフライパンで炒めます。ジャガイモに火が通ってきたら、塩、コショウを振ります。
- 【A】をよく混ぜ合わせて、ザルでこしておきます。
- 1に粗熱を取った3を入れて、シュレッドチーズと2を載せたら、4を流し入れます。
- 200℃に予熱しておいたオーブンで20分ほど焼きます。竹串などを刺して、卵液が固まっていたら完成。
- 【A】の材料を2倍にし、焼く時間を5~10分長めにすれば、厚みのあるキッシュになります。
伝統の旨辛ソースがあとを引く
イカの丸焼きサンバル・ソトン風
シンガポールやマレーシアでよく使われるチリソース「サンバルソース」。唐辛子や赤タマネギ、ニンニク、発酵小エビ、トマト、酢などで作られた、伝統的な“旨辛”調味料です。このソースを使って新鮮なイカを炒めた「サンバル・ソトン」という料理があるのですが、今回はそれを“屋台のイカ焼き風”にアレンジしてみました。プリプリ食感の丸焼きイカバターに、マヨネーズとサンバルソースをかけて、最後にライムをひとしぼり。一度食べ始めたら、イカもビールも止まりません。そんな料理にピッタリなのが、シンガポールで古くから愛されているビール「タイガー」。そのスッキリとした味わいは、旨辛のサンバルソースと相性抜群です。

材 料
(2~3人分)
スルメイカ…2杯
バター…10g
マヨネーズ…適量
サンバルソース…適量
ライム…1/3個
つくりかた
- イカのワタと足を引き抜き、軟骨を外します。足からワタとくちばしを取り除いてよく洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取ったら、足先を切り落として2つに切ります。
- 胴は内側をしっかりと水洗いし、キッチンペーパーで水分をよく拭き取ります。そして表側に1cm幅の切り込みを入れます。
- フライパンにバターを溶かし、イカの胴と足を入れて中火で加熱。胴は切れ込みを入れていない面から焼きます。
- 2分ほど焼いたら胴と足を裏返し、さらに2分ほど焼きます。胴は裏返すと丸まってしまいますが、フライ返しなどで押さえれば元に戻ります。
- 焼き上がったら皿に載せ、マヨネーズとサンバルソースをかければできあがり。食べる直前にライムをしぼっていただきます。
クリームチーズが和風の味わいに
和風クリームチーズ3色和え
洋風の料理に使われることが多いクリームチーズを和風に仕上げたのが、今回紹介するおつまみです。明太子、ノリの佃煮、おかかの3種類で、それぞれの食材が持つウマ味とクリームチーズのクリーミーさと酸味がとてもよくマッチしています。そのままでも、クラッカーに載せて食べてもOKです。このおつまみに合わせたのが、フルーティな味わいのお酒「シードル」です。なかでもサミエルアダムスで有名なボストンビール社が造る「サミエルアダムス アングリー オーチャード ハードサイダー」は、ほどよい甘さと酸味が持ち味。和食材のウマ味とクリームチーズの酸味が調和して、爽やかな後味が楽しめます。

材 料
(2~3人分)
クリームチーズ…200g
ほぐし明太子…小さじ3
ノリの佃煮…小さじ2
削り節…大さじ2
しょう油…少々
つくりかた
- クリームチーズを3等分します。そして、ひとつは1cm角に切り、残りはそれぞれスプーンなどで練って柔らかくしておきます。
- 練ったクリームチーズのひとつは、お皿に盛り付けてノリの佃煮をトッピングしたら完成です。
- もうひとつの練ったクリームチーズには、小さじ2杯の明太子を入れてよく混ぜます。それをお皿に盛り付けて、小さじ1杯の明太子を載せれば完成。
- 削り節にしょう油を入れてよく混ぜます。そこに角切りにしたクリームチーズを入れて、削り節がまんべんなく付くように和えたら、お皿に盛り付けて完成です。
黒ビールのコクうまソースが決め手
ポークメダイヨン
豚ヒレ肉をベーコンで巻いて焼いた「ポークメダイヨン」に、ビールソースを合わせた一品です。「メダイヨン」とはフランス語でメダルのこと。メダルのように丸い形からこのように呼ばれています。脂の少ないヒレ肉をベーコンで巻くことで、脂のウマ味とコクが加えられ、ビールとの相性もよくなります。さらにソースはドイツの肉料理でよく使われるビールソース。黒ビールを使って、甘酸っぱくてほどよい苦みとコクのあるソースに仕上げています。あわせるビールは、もちろんソースにも使用したドイツのボック「アインガー セレブレーター」。ほのかな甘みとしっかりとした飲み口は、この料理にピッタリです。

材 料
(2人分)
豚ヒレ肉…1/2本
スライスベーコン…3枚
塩…適量
コショウ…適量
オリーブオイル…大さじ1/2
<ソース>
タマネギ…1/2個
小麦粉…大さじ1/2
黒ビール…150cc
固形コンソメ…1/2個
砂糖…小さじ1/2
塩…適量
コショウ…適量
オリーブオイル…大さじ1
つくりかた
- 熱したフライパンにオリーブオイルを引き、薄くスライスしたタマネギを入れてアメ色になるまで弱火で20~30分ほど炒めます。炒め終わったら皿に移します。
- 豚ヒレ肉を2.5~3cmの厚さに切り、ベーコンは縦半分に切ります。
- 2の豚ヒレ肉に塩、コショウを振り、ベーコンを巻いて爪楊枝で止めます。
- 熱したフライパンにオリーブオイルを引き、3の豚ヒレ肉を中火で焼き色が付くまで焼きます。焼き色が付いたら裏返し、フタをして中弱火で5分ほど焼きます。
- 豚ヒレ肉が焼けたら、ベビーリーフやプチトマトと一緒に皿に盛り付けます。
- 熱したフライパンに2のアメ色タマネギを戻し、小麦粉を入れて炒めます。そして黒ビールを注ぎ、沸騰したら固形コンソメ、砂糖を入れて中火で半量になるまで煮込みます。
- 塩、コショウで味を調えたら5の豚ヒレ肉にかけ、お好みでピンククペッパーをのせて完成。