【レッド・バード】
トマトジュースを使ったカクテルは、ウォッカと合わせた「ブラッディ・メアリー」。それと、ビールと合わせた「レッド・アイ」が有名ですが、このふたつを合わせたようなカクテルがあります。それが今回紹介する「レッド・バード」です。
ビールとトマトジュース、ウォッカを合わせて作るカクテルで、アルコール度数は10度ほど。「レッド・アイ」ではちょっと物足りない、そんな人に飲んでほしいビアカクテルです。
合わせるビールは、あまりクセのないピルスナーがおすすめ。今回は東南アジアを中心に、世界中で親しまれているシンガポールのピルスナー「タイガー」にしました。スッキリとした飲み口なので、トマトジュースの味も引き立ててくれます。
スティック状に切ったセロリをマドラー代わりにして、たまにかじりながら飲むという楽しみ方もおすすめです。もう少し引き締まった味わいがいいという人は、グラスの縁をレモンで濡らして、塩やコショウをつけたスノースタイルにしたり、レモン汁やタバスコを入れてパンチのある味わいにしてみたり、好みの味を作るのもいいですね。
<作り方>
- 氷を入れたグラスにウォッカ30ml、トマトジュース60ml注ぎます。
- そこによく冷やしたビールをゆっくりと注ぎます。
- そして、軽くステアすれば完成です。
<おすすめのビール>
- タイガー(シンガポール)
このひと手間でプロの味
【三度注ぎ】
缶ビールや瓶ビールを飲むとき、無造作にグラスに注いではいませんか? 実は注ぎ方ひとつで、ビールはもっとおいしくなるのです。その注ぎ方が「三度注ぎ」と呼ばれる方法です。ビールを泡立てながら3回に分けて注ぐことから、この名が付いています。
泡をしっかり付けることで、グラスのフタになります。このフタがあることで、ビールの香りや炭酸が逃げにくくなり、最後までおいしく飲むことができるのです。
このひと手間をかけることで、普段何気なく飲んでいるビールもビアホールの味に近づきます。ぜひ一度、チャレンジしてみてください!
<「三度注ぎ」の手順>
- グラスをテーブルに置き、グラス底面に当たるように勢いよくビールをグラスの半分まで注ぎます。
- 上部の粗い泡が消えたら、今度はグラスの9分目までゆっくりとビールを注ぎます。
- 粗い泡が消えたら、3度目もゆっくりと注ぎます。グラスの縁から泡が盛り上がるように注ぎ入れたら完成。ビールと泡の比率は7:3が理想的です。
泡はビールの味を左右する!?
【ビールの泡の秘密】
ビールをビールらしく見せるのは、グラスにふっくらとした泡があること。ビールに泡が付いていないと、なんだかおいしそうに見えませんよね? 実はこの泡、おいしそうに見せる演出だけではなく、本当においしくするためのものなのです。
この泡は、いわば“フタ”のような役割を果たし、炭酸ガスや香りが逃げてしまうことを防いだり、ビールが空気に触れて酸化するのを防いでくれたりするのです。
また泡には、苦みの成分を取り込む性質があるため、泡を作らないと苦みを強く感じてしまいます。さらに炭酸ガスも抜けないので、本来の口当たりよりも刺激が強くなってしまいます。
今まで缶ビールは、缶から直接飲んでいたという人とは、ぜひグラスに注いでから飲んでみてください。きっと同じビールでも、味が違って感じられるはずですよ。