【パナシェ&ビター・オレンジ】
ビールをジンジャーエールで割ったら「シャンディ・ガフ」、トマトジュースで割れば「レッド・アイ」、コーラで割ると「ディーゼル」というように“ビール+ジュース”のカクテルには、いろいろな種類があります。
なかでもスッキリとして飲みやすく、夏の暑い日にぴったりなのが、柑橘系のシュースで割った「パナシェ」と「ビター・オレンジ」です。
「パナシェ」は、ビールとレモンスカッシュを1:1で混ぜて作るカクテル。フランス語で「混ぜ合わせた」という意味があります。サイダーのような透き通った炭酸飲料でもパナシェと呼ばれることがありますが、やはりレモンの酸味が効いたレモンスカッシュがおすすめです。
今回パナシェに使用したビールは、しっかりとした味わいながら飲みやすい「サンミゲール」。レモンの風味を生かしながら、ビールの味わいも楽しめる組み合わせです。
「ビター・オレンジ」は、ビールとオレンジジュースを1:1で割ったカクテル。オレンジジュースの甘みとともに、ビールのほろ苦さが感じられます。オレンジジュースは、やはり100%果汁のものがおすすめです。
ここで使ったビールは、オレンジジュースの甘みよりも、ビールほろ苦さを押し出すために、大量のホップを使った苦みの強い「ダブルホップモンスターIPA」。ホップのほろ苦さがオレンジの香りと一緒になって、オレンジピールのような味わいが楽しめます。
同じ名前のカクテルでも、使うビールによってさまざまな味に変わります。みなさんもぜひ、いろいろなビールで試してみて、お気に入りの組み合わせを見つけてください。
<作り方>
【パナシェ】
- よく冷やしたビールをグラスに1/2注ぎぎます。
- 次によく冷やしたレモンスカッシュを注ぎます。
- そして、軽くステアすればできあがり。
<おすすめのビール>
- サンミゲール(フィリピン)
【オレンジ・ビター】
- よく冷やしたビールをグラスに1/2注ぎぎます。
- 次によく冷やしたオレンジジュースを注ぎます。
- そして、軽くステアすればできあがり。
<おすすめのビール>
- ダブルホップモンスターIPA(イギリス)
【大人のシャンディ・ガフ】
ビールをジンジャーエールで割った、ビアカクテルの定番「シャンディ・ガフ」。苦みが抑えられるのでビールが苦手な方や女性でも気軽に楽しめる人気のカクテルです。
<作り方>
- 最初にビールをグラスの半分まで注ぎます。
- その上から静かにジンジャーエールを注いでいきます。
- 炭酸が抜けないように、軽くステアしたらできあがりです。
しかし、市販のジンジャーエールで作ったシャンディ・ガフは、甘くて好みではないという声も聞きます。ウィルキンソンなどの辛みが強いジンジャーエールならシャープな味わいになりますが、身近ではなかなか手に入らないことも。
そこでおすすめしたいのが、エールビールと手作りジンジャーシロップを使った「大人のシャンディ・ガフ」。生ショウガの香りとピリッとした辛みが効いた本格的な味わいになります。イギリスのエールビールを使用すれば、本場イギリスのパブの味わいが楽しめるかもしれませんよ!
<作り方>
【ジンジャーシロップ】
材料
- ショウガ…200g
- 三温糖…100g
- ハチミツ…100cc
- 水…250cc
- ショウガの皮はむかず、半分はスライス、もう半分はすりおろします。
- 鍋に水、三温糖、ハチミツを入れて火にかけます。
- 三温糖が溶けたら1のショウガを入れ、弱火で10分煮ます。
- 粗熱を取ったら煮沸消毒した瓶に濾した3を入れれば完成。
【大人のシャンディ・ガフ】
- 最初にジンジャーシロップをグラスに入れます。シロップはエールビール350mlに対して、大さじ2~3杯がおすすめ。
- その上から静かにエールビールを注いでいきます。
- 炭酸が抜けないように、軽くステアしたらできあがりです。
<おすすめのビール>
- サミエルスミス ブラウン(イギリス)