日本ビールスタッフの「気まぐれコラム」ビールがあればいつでも幸せ 日本ビールスタッフの「気まぐれコラム」ビールがあればいつでも幸せ

ビアスタイルを知ろう!<8>
【ノンアルコールビール】

「クルマの運転があるけれど、ビール気分を味わいたい」とか「あまりお酒に強くないから……」といった理由で、今では多くの人が「ノンアルコールビール」を飲んでいます。最近はおいしいノンアルコールビールも多いので、なかには好んで飲んでいる人もいます。

そんなノンアルコールビールは、どのように作られているのでしょう? 製法はいくつかあります。ひとつは通常のビールからアルコールだけを取り除く方法。外国産のノンアルコールビールで多く使われている製法ですが、日本では法律上の問題もあって採用されていないようです。

このほかにも、ビールを製造する際にアルコール発酵を抑える方法。ビール同様、麦汁は使うけれど酵母を入れず、アルコール発酵させない方法。麦汁を使わず麦芽エキスを抽出し、さまざまな成分を加えて製造する方法など、いろいろあります。

でもこのノンアルコールビールには、アルコールが含まれているものもあるって、知っていましたか?

ノンアルコールビールとは、アルコール分1%未満の「ビールテイスト飲料」のこと。日本の酒税法では、アルコール分が1%未満であれば酒類にはならないので“ノンアルコール”とうたっているのです。

しかし“ノンアルコール”という言葉から、アルコールが完全に入っていないと誤解する人もいるので、アルコール分0.6~0.9%のビールテイスト飲料を「ローアルコールビール」、0.5%以下を「ノンアルコールビール」とわけて呼んでいます。

ここで注意しておきたいのが、お酒ではないのに飲むと酔ってしまう可能性があるということ。酒税法上、お酒ではないアルコール分0.5%のビアテイスト飲料でも、10本飲めば5%のビール1本を飲んだことになってしまうのです。また、そんなに量を飲まなくても、アルコールに弱い体質の人は、酔ってしまう可能性もあるので注意が必要です。

ちなみに日本の大手4社で“ゼロ”とか“フリー”とうたっているものは、アルコール分0.00%です。「日本ビール」で取り扱うノンアルコールビールでは「龍馬1865」「龍馬レモン」「NINJA LAGER(ノンアル)」は0.00%、「カリ」は0.01%。ただし「ヴァイエンステファン オリジナル アルコールフリー」は0.5%なので、飲み過ぎには注意しましょう。