日本ビールスタッフの「気まぐれコラム」ビールがあればいつでも幸せ 日本ビールスタッフの「気まぐれコラム」ビールがあればいつでも幸せ

【モナコ】

「ビールは苦いからあまり飲まない」という人もいると思います。そんな人におすすめしたいのが「モナコ」というビアカクテル。ビールにレモネードとグレナデンシロップ(ザクロのシロップです)を混ぜ合わせた、甘くて飲みやすい暑い夏にピッタリのカクテルです。

フランスのバーやカフェには必ず置かれているという定番カクテルで、とくに女性に人気があるようです。透明感のあるきれいな赤い色が女性好みなのかもしれませんね。ちなみにこのカクテルは、モナコ公国の国旗の色に似ているからこの名が付いたとも言われています。

このカクテルには、写真にある「クローネンブルグ・ブラン」のようなホワイトやエールなど、柑橘系の風味があるビールがオススメですが「ちょっと個性的で飲みにくいな」と思うビールを使ってもOK。甘みが加わるので飲みやすくなります。

またレモネードではなく、レモンスカッシュや7upなどで作ったり、氷を入れて作ったりしてもOKです。材料の分量を変えて、お好みのモナコを作ってみるのも楽しいと思いますよ。

<作り方>

  1. あらかじめすべての材料を冷やしておきます。
  2. レモネードをグラスの1/3、グレナデンシロップ小さじ2を入れてよく混ぜます。
  3. そしてビールをグラス一杯に注いで軽くステアすれば完成です。

<おすすめのビール>

【ハーフ&ハーフ】

「スタウト」や「ポーター」といった“黒ビール”と呼ばれる濃色ビールは、香りや味が強すぎて苦手という人もいると思います。そんな人におすすめしたいのが「ハーフ&ハーフ」という飲み方です。

これは馴染みのある色合いの淡色ビールと濃色ビールを1:1の割合で混ぜ合わせる飲み方。淡色ビールのさわやかな味わいが、濃色ビールの強い味わいを抑えてくれるので、濃色ビールを敬遠していた人も飲みやすいはずです。

このハーフ&ハーフのもうひとつの楽しみ方は“注ぎ方”です。実はこの飲み方、注ぐ順番で泡の色が違ってくるのです。淡色ビールを先に注ぐと泡が白くなり、濃色ビールを先に注ぐと泡は黒くなります。

泡が白くなるものを「ホワイトトップ」、黒くなるものを「ブラックトップ」と呼ぶのですが、違いは泡の色だけではありません。ホワイトトップだと淡色ビールのさわやかな香りがし、ブラックトップだと濃色ビールの甘い香りが強くなります。

使用するビールの種類でも味は違ってきますし、淡色ビールと濃色ビールの割合でも風味が変わってきます。さまざまな作り方を試してみて、お好みのハーフ&ハーフを作り上げてみるのも楽しいですね。

<おすすめのビール>

【花見団子&ビール】

ビールのつまみといえば、味の濃い料理や揚げ物などをイメージしますが、実は甘い食べ物がよく合うビールもあるのです。そこで今回は、お花見シーズン真っただ中なということで「花見団子」に合うビールを紹介しましょう。

ひと口に団子と言ってもいろいろあるので、団子の種類別に合うビールを紹介していきます。

【あん団子】あんこがたっぷり載った団子には、苦みが特徴の「ダークエール」「ブラウンエール」「ポーター」がおすすめです。あんこの甘さとビールの苦みが重なることで、ビールのコクが際立ちます。

【みたらし団子】しょう油のうま味とコクがおいしいみたらし団子には、酸味と苦みが強い「ボック」「ペールエール」「IPA」と相性が抜群。しょう油の酸味・香ばしさと、ビールの酸味・苦みとの相乗効果でおいしさが広がります。

【草団子】ヨモギのさわやかな風味には、同じくさわやかな味わいの「ホワイト」がピッタリ。とくにフルーティーな味わいの「ベルジャンホワイト」がおすすめです。ビールの香りのなかに、ヨモギの青い香りがほのかにしてきます。

 

<おすすめのビール>

あん団子

みたらし団子

草団子

【ホットビール】

キンキンに冷えたビールは夏の飲み物。だから寒い季節になると、少しビールから離れてしまう、そんな人もいると思います。でもビールの味わい方は、冷やして飲むばかりではありません。温めて飲む「ホットビール」という飲み方もあるのです。

本場のドイツやベルギーなどでは、コクがあってフルーティな上面発酵ビールに、スパイスやドライフルーツ、砂糖などを入れて、50~70℃くらいで飲むのが一般的です。

今回使用したビールは「ダブル エスプレッソ ビール」です。豊かなコクと香りが楽しめる味わいにスパイスと砂糖を加えることで、より濃厚で芳醇な味が楽しめます。好みもあると思いますが、70℃ぐらいのアツアツを味わいながら飲むのがおすすめです。

<作り方>

  1. ミルクパンなどの小さな鍋に、シナモンスティック1本、クローブ3~4粒、生ショウガのスライス2~3枚を入れ、ビールを泡立たせないようにゆっくりと注ぎます。
  2. 1を弱火にかけて沸騰直前まで加熱します。加熱の目安は、常温のビール300mlほどなら約5分。
  3. 火を止めたら耐熱グラスに2のビールをゆっくり注ぎ、角砂糖1個を入れて軽くステアしていただきます。

<おすすめのビール>

豊かな香りとコクが楽しめる、本物のエスプレッソが入ったポータービールです。

【大人のシャンディ・ガフ】

ビールをジンジャーエールで割った、ビアカクテルの定番「シャンディ・ガフ」。苦みが抑えられるのでビールが苦手な方や女性でも気軽に楽しめる人気のカクテルです。

<作り方>

  1. 最初にビールをグラスの半分まで注ぎます。
  2. その上から静かにジンジャーエールを注いでいきます。
  3. 炭酸が抜けないように、軽くステアしたらできあがりです。

しかし、市販のジンジャーエールで作ったシャンディ・ガフは、甘くて好みではないという声も聞きます。ウィルキンソンなどの辛みが強いジンジャーエールならシャープな味わいになりますが、身近ではなかなか手に入らないことも。

そこでおすすめしたいのが、エールビールと手作りジンジャーシロップを使った「大人のシャンディ・ガフ」。生ショウガの香りとピリッとした辛みが効いた本格的な味わいになります。イギリスのエールビールを使用すれば、本場イギリスのパブの味わいが楽しめるかもしれませんよ!

<作り方>

【ジンジャーシロップ】

材料

  • ショウガ…200g
  • 三温糖…100g
  • ハチミツ…100cc
  • 水…250cc
  1. ショウガの皮はむかず、半分はスライス、もう半分はすりおろします。
  2. 鍋に水、三温糖、ハチミツを入れて火にかけます。
  3. 三温糖が溶けたら1のショウガを入れ、弱火で10分煮ます。
  4. 粗熱を取ったら煮沸消毒した瓶に濾した3を入れれば完成。

【大人のシャンディ・ガフ】

  1. 最初にジンジャーシロップをグラスに入れます。シロップはエールビール350mlに対して、大さじ2~3杯がおすすめ。
  2. その上から静かにエールビールを注いでいきます。
  3. 炭酸が抜けないように、軽くステアしたらできあがりです。

<おすすめのビール>